No.3,013 荒沢岳  <A>  (東京トレッキングクラブ 飯田)

2013年7月27日(土)女性2名、男性3名で越後の荒沢岳に登ってきました。
この頃梅雨の雨も一段落したが各地で集中豪雨が続き、新潟地方はまだ梅雨が明けていなかった。
天気予報によると荒沢岳方面の天気は良いとの事なので勇んで出かけました。
しかしこの時は銀山平では夏の雪まつりが開かれるというので予定をしていた伝之助小屋は満員で断られてしまった。
少し登り口からは離れているが6軒の宿があるので安心と思ったがどこも満員に近く、今日の宿湖山荘は8畳一間しか空いていなかった。
浦佐からのバスに乗っているうちに強い雨が降り出し心配だったがどうしようもない。
夜まで時折強い雨が降っていた。
泊まった湖山荘は太公望の定宿のようで岩魚の魚拓が所狭しと飾れれていた。
湖山荘の前には「白銀の湯」という温泉があって賑わっていた。
我々は無料入浴券をもらったので入りに行った。
雨が上がると部屋からは荒沢岳の頂上が見え、その左の方には前粠へ続く尾根が見えていた。
夜は山川の珍味に舌づつみを打ち(非常においしい)早寝。
この宿は値段(8,800円*1.05+入湯税150円)の割に料理がおいしいのでお勧めです。
7月28日(日)曇後雨。
今日は標高差1,200mの往復なので登山口まで送って貰い、気合を入れて4:55歩き出す。
前山まではいきなりの急登であった。
前山からは雪がたっぷりと残る越後駒ヶ岳がきれいに見えていた。
単独行の若い男性が3人追い抜いて行った。
左右の沢はまだたっぷりと雪がある。
だんだんと前粠が近づいてくるので気が引き締まってきた。
「これより岩場注意」の看板に7:00に着きいよいよ前粠の始まりだ。
いきなりクサリとハシゴが始まった。
もう躊躇することはない。登るだけである。
前粠の中間点には大きい五葉松が一本生えていて、一息入れた。
一旦東側に下って水場に着いた。
普段は湿地で水がないのに今年は雨が多いので水場となっていた。
此処から向こう側の岩場にトラバースして長いクサリ場の登りとなった。
一人通過するごとに声を掛け合い垂直に近く約100m登る。
やっと岩場が終わった。
この前粠の岩場は標高1,250mから1,550mまでの300m続くので今回の山行の最高の難所であった。
前には目指す荒沢岳、左下には奥只見湖が光っている。
稜線に出て右に曲がり最後のクサリ場を登って頂上に着いた(10:25)。
ニッコウキスゲが満開でした。魚沼の中ノ岳と兎岳が見えていた。10:50下山開始。慎重に下る。
岩場は声を掛け合いながらなんとか通過。
中間の水場で冷たい水で喉を潤し一息入れた。
前山までは案外長くなかなか着かなかった。
前山を通過したあたりから雨となった。
登山口からタクシーで浦佐駅に出て解散。
平均年齢60数歳の我々には少々キツイ山であった。
往路の電車は鈍行で行き帰路は新幹線にしたが1名は往復とも青春18キップを活用した。
登山口4:55−前山5:50−前粠の下7:00−中間点7:30−前粠上部8:15−荒沢岳10:25〜50−前粠上部12:15−下部13:25−前山14:30−登山口14:50